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IDEAシグマの引き出し

内と外に眺望を持つ家(2人でゆっくりと暮らせる平家の家)2009/4/30

内と外に眺望を持つ家(2人でゆっくりと暮らせる平家の家)

お客様の夢は、まもなくリタイアを迎える御夫婦2人が、ゆっくりと趣味に興じながら過せる平家の家。

御夫婦の趣味は多彩で読書に書写、絵画、ガーデニングに家庭菜園。事前に弊社の事務所でお話しを聞かせて頂き、建設予定地へ伺ったのは2007年の5月。 館林はツツジでも有名な場所。惜しい事に5月も後半で、手入れの行き届いた多数のツツジの花を、この年は見ることが出来なかった。しかし、一目でお客様の庭に対しての想いが伝わってきた。左の写真3枚はそのときに撮った写真である。

敷地に入ってすぐの日本庭園、植木の手入れもさる事ながら、芝生の素晴らしいこと。残念な事に、この日本庭園は西側に残すお宅(お母様の住まい)の正面。その庭を横目に見ながらの位置に、建替え予定のお宅があった。

そのお宅の東側に、今回の設計の軸となったブナとケヤキの木が、堂々と立っていたのである。私の心はもうその木の事ばかり。お宅に入っての打合せも、その木の話しからである。ブナの木につくカミキリムシの駆除のご苦労や、ここにブナの木が植えられた経緯、そしてケヤキの落ち葉の時期のご苦労など。

そんなこんな、お話しを伺った後は、既存のお宅の測量。

いつものスタイルで、スケールで計りながらスケッチブックに書き込む作業。(下の写真)それに加えて植木の位置を細かく測り、スケッチブックに記録した。

内と外に眺望を持つ家(2人でゆっくりと暮らせる平家の家)

外への眺望と平行してプランニングの課題となったのが、これからの2人にとっての過しやすさ。

建替えとなった一番の理由は、夏の暑さと冬の寒さ。現在のお宅ではとても耐え難いとの事。夏は40℃の上を記録し、全国のニュースにも上がった程である。熊谷、深谷も同じなので、その気持ちは十分解る。

そんな話の中で、風通しは期待できる地域であり、場所であると感じた。断熱性能を上げる事は勿論だが、夏の暑さ対策は風の通りを考えれば、これまでの経験から機械に頼る時間が少なくて済むと考えた。御希望の部屋数から、全ての部屋を南向きに配置することは少々無理があり、人の動線が大変。かといって、田の字型の配置なんてとんでもない!

内と外に眺望を持つ家(2人でゆっくりと暮らせる平家の家)

まずは中庭を取る事に…しかし、廻りに素晴らしい眺望を持つ敷地なのに「なぜ?」と思われないか。

中庭は奥の部屋などにも光を取り込む為、かつ風を流す為。いや?他にも理に適う理由がある。

内と外に眺望を持つ家(2人でゆっくりと暮らせる平家の家)

深谷S邸の経験から…動線がスムーズになるはず!

この計画はお2人だけの住まい。お子さんのいらっしゃるお宅よりもっと動線をシンプルに出来る。かつ冬の暖房システムを考えて、できる限りopenに計画できればもっと使いやすくなる。ここではシンボルツリーやデッキの必要性はないと考えた。全く外と仝眺望は必要なく、むしろ反対のもの…床はコンクリートの洗い出し、中央に水鉢、睡蓮でもあればもっと最高。これが内と外に眺望を持つ家のコンセプト。